「営業利益が1兆円を超えた日本企業はトヨタ自動車とNTTとソフトバンクグループの3社しかない。純利益1兆円超えともなるとトヨタとソフトバンクの2社だけだ」
5月10日の決算発表会見で孫正義社長は胸を張った。2017年3月期の営業利益は1兆0259億円(前期比12.9%増)、当期純利益は1兆4263億円(前期比164.1%増)だった。
ソフトバンクの営業利益1兆円超えはこれが初めてではない。14年3月期にも1兆円を超えたことがある。だが当時は、買収したガンホー・オンライン・エンターテイメントなどの連結化に伴う巨額の評価益によるものだった。通信やインターネットという本業の稼ぎで1兆円を超えたのは今回が初めてというわけだ。
「営業利益が1兆円を超えるまで、NTTは創業から118年、トヨタ自動車は65年かかったが、ソフトバンクは36年で1兆円を超えた」と、孫社長はスピードでは日本一だと強調した。
ただ日本企業でトップの利益を誇るトヨタの背中は遠い。ソフトバンクと同日に発表した17年3月期の営業利益は1兆9943億円。円高などの影響で3割減益になったとはいえ、ソフトバンクとは1兆円近い差がある。
営業利益2兆円前後のトヨタに迫るには、傘下のヤフーや米携帯大手スプリントの急成長が求められる。というのも、国内通信は成熟期にあるからだ。国内通信が横ばいの7000億円強として、現在2000億円弱のヤフーやスプリントが国内通信並みの7000億円前後の営業利益をたたき出す必要がある。
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