6月8日の総選挙を前にして英国は二つのテロを経験した。一つはマンチェスターでのポップ歌手のコンサートで、もう一つはロンドン橋とその周辺で。問題は、これらが人々の投票行動に影響を与えるかどうかである。
残念ながら、学術研究が示唆するところによれば、テロは有権者心理に重大な影響を及ぼし、選挙結果に影響を与える可能性がある。
一般的に言って、有権者の決断を左右する主な要因の一つは経済だ。だが、テロは経済も含めて「通常」の政策から有権者の関心をそらす。つまり、安全保障や外交といった、普段はさほど注目されない問題が、最大の関心事となりうるのである。
たとえば2004年の米国大統領選挙は、01年9月11日の同時多発テロに大きく影響された。米国のデューク大学とミシガン州立大学の研究者による07年の論文によれば、42%がテロを同大統領選挙における最大の関心事と考え、経済と答えたのは18%にすぎなかった。同研究は、ブッシュ(子)大統領の再選は9.11テロに負うところが大きいと結論づけた。
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