有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

三越伊勢丹の前途多難 抜本策には踏み込まず

3分で読める 有料会員限定
伊勢丹松戸店。市内唯一の百貨店で最大の商業施設だが、ここ数年赤字が続いている

千葉県JR松戸駅から徒歩約5分。伊勢丹松戸店では5月大型連休の最終日にもかかわらず、にぎわいは見られなかった。

「閉店するってうわさは何年も前からある。1階の化粧品と地下の食品は調子がいいみたいだけど、上の階はダメだね」。周辺住民はこう口をそろえる。

「松戸にしかない特別な商品はない。百貨店を使うときは都内へ行く」(40代女性)。2016年度の同店の売上高は前期比約6%減に沈んだ。

[図表1]
拡大する

ユニクロ導入も検討

「ユニクロなどさまざまな業態を入れるかといえば、イエスだ」

5月10日に開かれた三越伊勢丹ホールディングスの16年度決算会見。その席上、杉江俊彦社長は不採算店の対応についてそう語った。

「業界のカリスマ」といわれた大西洋前社長の電撃辞任を受け、杉江社長は今年4月に就任したばかり。就任時に「成長よりも構造改革に軸足を置く」と語り、5月の決算時に改革案を発表すると公言していた。

同社はライバルに比べ、固定費の高さが課題だった。これまで三越千葉店などの店舗閉鎖はあったが、人員面などの高コスト構造にメスは入らなかった。訪日外国人客による“爆買い”が一巡した昨年後半から業績不振が表面化、16年度の営業利益は前期比27.7%減の239億円に終わった。

そのため今回、杉江社長が人員削減や店舗閉鎖などのリストラにどこまで踏み込むかが焦点だった。

今後は既存の早期退職金制度を積み増し応募しやすくすることで、人件費の削減を進める。どれくらいの規模になるかは「労働組合との協議次第」(杉江社長)。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数