逆説のスタートアップ思考
馬田隆明 著
短期間で急速に成長する一時的な組織体のことを「スタートアップ」という。東京大学の産学協創推進本部でスタートアップ支援をしている著者が、その仕組みやノウハウを披露している。
表題の「逆説」とは、あえてセオリーの逆を行くことで成功に導くということ。検索エンジン単体で収益を上げることなど不可能と考えられていた時代に、精度の高い検索エンジンで急成長したグーグルなどがよい例だ。一見悪いように思えるアイデア、誰も手をつけないアイデアの裏には、スタートアップにつながるものが隠されている。著者は、あえて「逆張り」をするという“チャレンジングな思考法”だからこそイノベーションにつながると説く。
植物はなぜ薬を作るのか
斉藤和季 著
私たちが何げなく使っている薬の成分の多くは、植物由来である。なぜ、植物は人間にとって有益な物質を作り出すのか。分子生物学やゲノム科学という最先端の知見を基に、植物が作る化学成分の意味を薬学博士が解説した。
たとえば、ヤナギの木などに含まれるサリチル酸は、病原菌の攻撃を受けるとサリチル酸メチルという揮発性の高い成分に変換される。それは、「病原菌が来たぞ」という情報を、揮発性化合物が迅速に全身に伝え、防御態勢を整えるためだ。人間は、この物質を解熱や鎮痛、消炎などの薬に利用している。
植物がさまざまな物質を作り出してきたのは、生き抜くための戦略だったことを鮮やかに解き明かす。
本当は怖い不妊治療
草薙厚子 著、黒田優佳子 監修
日本では、約21人に1人が生殖補助医療(不妊治療)で生まれている。初めて誕生した1983年以来、体外受精で生まれた子どもの累計は50万人近くに達する。
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