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日本のアパレル工場を再生
工場直販の衣服を消費者に提供する「ファクトリエ」を展開するのはライフスタイルアクセント創業者の山田敏夫CEO(34)だ。熊本の実家は老舗婦人服店、幼少期から服に囲まれて育った。
20歳のときにフランスに留学し、「グッチ」のパリ店で働いた。「日本には本物のブランドがない」という同僚の言葉が起業のきっかけだ。世界に誇れるブランドを作ると決めたのは29歳。資本金は50万円、従業員は山田氏1人でスタートした。最初に協力を取り付けたのは地元の熊本・人吉のシャツ工場だった。これまでに訪れた全国の工場は600以上。徐々に提携工場を増やしていった。
ファクトリエの特徴は、「希望工場価格」で販売すること。工場が原価を決め、ファクトリエがその2倍で販売する。アパレルの原価率は通常20%程度で50%では採算が合わない。だが、中間コストを削ることで高品質の商品を廉価で展開できる仕組みを構築した。
僕らは黒子、主役は工場と職人
日本のアパレル工場を取り巻く環境は厳しい。1990年に50%近くあった、国内市場に流通する衣料の国産比率は、約3%にまで減少した。ファストファッションの台頭で、コスト削減を重視し生産を海外に移転させた結果だ。品質のよい日本製を適正価格で展開することで工場の縫製技術を復活させようと山田氏は模索している。2017年1月には台湾に海外店舗を初出店、越境ECによる海外展開も拡大中だ。日本製の衰退に対してファクトリエが1つの解を示せるか。
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