地方銀行の再編で県内行同士によるものが、再び加速し始めた。
1月5日、三重銀行と第三銀行が経営統合に向けて交渉していることが明らかになった。ともに三重県を地盤とする地銀だ。
かつては県内での再編が中心だったが、近年は広域統合が主流となっていた。めぶきフィナンシャルグループは茨城県の常陽銀行と栃木県の足利銀行が統合して昨年10月発足。コンコルディア・フィナンシャルグループは神奈川県の横浜銀行と東京都の東日本銀行が統合して昨年4月誕生。
だが今回は同じ三重県の2番手行と3番手行の統合だ。同じ地盤の2行が統合へ動くのを「地域の過当競争の結果」と見るのはドイツ証券の山田能伸リサーチアナリストだ。収益性を示す今期予想ROE(自己資本利益率)は三重銀行が2.9%、第三銀行が3.8%。いずれも地銀平均の5.3%を大きく下回る。
両行が成長市場と位置づけ展開を強化しているのは名古屋。だがそこは競合が激しく、「名古屋金利」と呼ばれるほどに利回りが低い。東海3県の地銀各行のROEは低水準で、過当競争が起きている。
マイナス金利で打撃
昨年2月、日本銀行がマイナス金利政策を導入し、貸出金利は一段と低下した。収益減少に歯止めをかけるには、県境を越えて市場の拡大を目指すよりも、まず県内で統合し過当競争を緩和するほうが手っ取り早い。営業エリアが重複しており、店舗削減などのリストラも進めやすい。
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