米ゴールドマン・サックス証券で共同経営者を務めた経験を持ち、『世界のマーケットで戦ってきた僕が米国株を勧めるこれだけの理由』(小社刊)の著書もある、マネックス証券の松本大会長CEO(最高経営責任者)。はたして今も米国株は買いなのか。日米の株式市場の先行きとお薦めの投資戦略を聞いた。
まつもと・おおき / 1963年生まれ。99年にマネックス証券を設立。2015年11月から現職。
──米国ではダウ平均株価が2万ドルの大台に近づいています。
高値になって段々不安が大きくなり、調整が入るのではないかという見方が増えている。
日本も去年とはずいぶん違う雰囲気だ。今年はあらかじめ不安や期待を認識しながらマーケットが動いている。1年前の大納会は意味もなく安心感があった。そうしたら、大発会から急激に株価が落ちていった。
マーケットとは不思議なもので、皆が安心しているとガクッと下がる。逆に警戒しているとなかなか買えないが、株価は上がっていくので買わないといけないという状況が繰り返される。したがってまだ上昇余地があると見ている。
──ドル高により新興国から資金が流出し、世界経済にダメージを与える可能性も指摘されています。
アジアの小国は米国に資金が戻って厳しいし、中国はトランプ米次期大統領から標的にされている。欧州もいろいろな問題を抱えている。投資という観点だと、今年は日米が軸になる。
──値動きの想定は?
ダウ平均が2万2500ドル、日経平均株価も2万2500円が当面の上値ではないか。春先にトランプ氏の政策を不安視する声が出て調整が入るが、インフラ投資などの手を打ってくるので、政策が見直されてジリ高になる想定だ。皆、調整が入ると言っているのは、買えていないため調整が入ってほしいから。つまり株価は下がらない。そう考えると大きな調整もなく、1年を通じてジリ高かもしれない。
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