『ポケモンGO』はどこへ向かうのか
2016年7月に彗星のごとく現れ、世界中の話題をさらったゲームアプリ『ポケモンGO』。11月には6億ダウンロードを突破するなど、爆発的なヒットとなった。運営元の米ナイアンティックは次の手をどう考えているのか。開発リーダーを務める野村達雄氏に聞いた。

のむら・たつお●1986年生まれ。2011年東京工業大学大学院修了、米グーグル入社。グーグルマップ関連事業を経て14年に米ナイアンティック・ラボ(現ナイアンティック)へ参画。同社がグーグルから独立した後に現職就任。(撮影:尾形文繁)
──16年は飛躍の年でした。
本当にあっという間だった。配信前はポケモンGOをゆっくりと育てていく方針だったが、想像を超えた受け入れられ方だった。配信前にサーバー容量の予想をしていたが、いちばん利用者数の多いケースの50倍ものユーザーが来た。
印象に残っているのがサンフランシスコの光景だ。ユーザーが自主的に集まって遊ぶイベントが行われていて、そこで何千人という人がみんなでポケモンGOを遊んでいた。人種や性別、年齢にかかわらずポケモンGOという共通のゲームをうれしそうにプレーしていて、開発開始から2年間頑張ってきたものが受け入れられたと実感できた。
──なぜ、ここまでの大ヒットになったのでしょうか?
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