セブン&アイ・ホールディングスなどライバル企業が不振の総合スーパー(GMS)事業を縮小する中、「閉店せず、よみがえらせる」方針を貫くのがイオンである。内実は厳しい。2017年2月期の中間決算でGMS事業は183億円の赤字だった。赤字幅は前期(87億円の赤字)の倍に膨らみ、本業の復活は見えない。
「何でもあるが欲しいものがない」「金太郎アメのようで、どこのイオンに行っても同じ」。こうした全国型GMSの課題を克服するべく、15年から店舗の大型改装に着手。地域ごとの特性に合わせた専門性の高い「イオンスタイル」型の店舗作りを推進してきた。
17年初めの注目は、16年12月中旬に新装開店した東京・目黒区の「イオンスタイル碑文谷」だ。旧ダイエー時代は旗艦店舗だったが、近隣の二子玉川で開発が進んだため、客離れを引き起こしていた。従来の食品や生活雑貨の売り場だけでなく、搾りたてのジュースを提供するコーナーや、ワインや軽食をそろえたバルを設け、新たな需要を喚起する。
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