製薬業界にとって2017年は医療費抑制の影響がさらに強まる。特に厳しい幕開けを迎えるのが、主力のがん免疫薬「オプジーボ」の薬価が2月に50%引き下げられる小野薬品工業だ。
オプジーボは小野薬品が米ブリストル・マイヤーズ スクイブと開発した、免疫力を強める新しいがん治療薬。末期がん患者への投与では年単位で生存期間が延びる例もあり“夢の薬”とも称せられた。
14年に皮膚がんの悪性黒色腫を対象に発売された後、非小細胞肺がん向けなど効能を追加。が、肺がんの場合で1人当たり年間約3500万円もの高額薬価が注目され、16年11月には次回18年の薬価改定時期を待たずに異例の緊急引き下げが決定。年間販売額1500億円超なら最大50%薬価を引き下げるという市場拡大再算定の特例が適用された。会社側の予想年間販売額は1260億円。この金額が適用されれば最大25%引き下げで済んだが、流通経費等を上乗せして算定。当初の薬価自体、国が決めたもので、高額薬剤批判の矢面に立たされた格好だ。
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