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近代国家がなぜか固執する「領土という病」 内向きになるとき、国家は領土にしがみつく

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日本は海に囲まれた島国であり、普段、国境(国境線)を意識することはあまりない。陸地続きの国境線がないため、フェンスや壁も具体的にイメージしにくい。

しかし、国境は私たちの国の空間がどこからどこまでなのかを明示するものとして確かに存在する。

そもそも国境の概念はいつ成立したのか。軍事的・政治的支配が及ぶ領土という概念は古くからあったが、国と国の間を排他的に明確に仕切るという考え方が世界のルールになったのは、最初の近代的国家間条約といわれる1648年のウエストファリア条約からとされる。

この条約を契機として、区切られた空間の人や物の管理を一元的な権力の下に置くことが確認された。この物理的空間が領土であり、よそとの境界が国境となった。

国家主権の平等、国内問題への不干渉といったウエストファリア体制の基本的枠組みは、やがてヨーロッパ全体に広がり、第2次世界大戦後は全世界へと拡大・深化していく。国家の主権を尊重するという考え方は、境界をどこに引くかというプロセスと一体であった。

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