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マイクロソフトのばくち 2.7兆円で巨額買収

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サティア・ナデラCEOは前任のスティーブ・バルマー時代の遺産を次々に否定している(EPA=時事)

今度の買収は大丈夫なのか──。

6月13日(米国現地時間)にマイクロソフトは、世界最大のビジネス向けSNS(交流サイト)「リンクトイン」を買収すると発表した。買収金額は262億ドル(約2兆7800億円)と、同社の買収として過去最大規模になる。

リンクトインほど日本と海外で価値の違うネットワークサービスはない。ビジネスにおける人脈作りのSNSではあるが、日本人の目から見れば、「それは『フェイスブック』ではダメなのか」というイメージにもなろう。が、他のSNSとリンクトインは、まったく異なるものだ。

たとえば海外では、転職先を探すのに使うのはもちろん、ある事案に関するビジネスパートナーや受注先を探す場合にも、リンクトインでまず検索するのが基本になっている。個人だけでなく、企業がリンクトインにページを抱え、社外とのコミュニケーションに活用する例も多い。実際に「ビジネスではもっぱらリンクトイン」という人は多く、ユーザー数は世界で4億3300万人を数える。

折しもマイクロソフトはスマートフォン(スマホ)で出遅れ、ウィンドウズ依存からの脱却を進めている。サティア・ナデラCEOを中心に、従来のソフトウエアから、法人向けのクラウド事業を軸にしたサービス企業へと、脱皮を急いでいる真っ最中だ。メールはもちろん、スケジュールや工程の管理、リアルタイム・メッセージングなど、企業内で必要となるサービスのほとんどについて、自社でカバーしようとしている。

しかし実際にはSNSを持っていない。遅ればせながら、欧米のホワイトカラーが必ず使うリンクトインと、マイクロソフトの目指す方向性は一致している。買収の発表資料でも成長可能性として「リンクトインのユーザーとマイクロソフトのオフィスサービスの融合」を挙げた。

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