日本史はまず「鳥の目」で全体を見下ろし、必要に応じて細かく見ていくと理解しやすい。本稿と次の記事(→該当記事へ)で、リクルートグループが運営するウェブ学習サービス「スタディサプリ」で講師を務める伊藤賀一氏に時代区分で歴史を概観してもらったうえで、かつて学校で教えられていたものとは異なる「新常識」を解説してもらう。あなたも日本史を学び直したくなるはずだ。
まずは歴史の「基本ルール」とでもいうべき、「西暦」「世紀」「元号」を振り返っておきましょう。
西暦は、西洋のキリスト教世界でイエスが誕生した年を紀元1年とし、365日を1年とする太陽暦のことで、世紀は西暦の100年刻みの区分です。紀元1年以前はビフォアクライスト(キリスト以前)という英語の略である「B.C.」、それ以後はラテン語の「主の年において」という言葉の略である「A.D.」と表記します。日本語だと紀元前、紀元と記述します。
元号は君主が制定する独自の年号で、中国から伝わり日本にのみ残った和暦です。最初の元号は飛鳥時代の645年に制定された大化で、701年の大宝からは現在の平成まで途切れなく続いています。室町時代の南北朝期に二つの元号が併用されたこともあり、数え方は諸説存在しますが、250種とされています。
元号を変更する「改元」は、慶事・変事・天変地異その他さまざまな機会に行われてきましたが、明治以降は皇位継承時に改元する「一世一元の制」が採用されています。これが元号法として法制化されたのは意外と最近で、1979年の大平正芳内閣時に、内閣の政令により改元すると規定されました。
6つの時代区分が 頭に入っていますか?
日本史は大きく六つの時代に区分されます。各時代は次のように定義できます。
まず原始は「文字のない時代」です。文字を追う歴史学ではなく、モノを追う考古学の範疇で、旧石器~弥生時代中期が該当します。
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