久しぶりに、最終日、最終ホールでの劇的な逆転イーグル優勝のシーンを見た。シニアツアーの「KYORAKU MORE SURPRISE カップ2016」の大会だった。
最終日、試合は大混戦だった。そんな中、尾崎直道と今季からシニア入りしたプラヤド・マークセンが6アンダーでホールアウト。後続組の奥田靖己、加瀬秀樹、そして崎山武志の結果を待つ状態だった。加瀬と奥田が伸び悩み、崎山も最終ホールを残して5アンダー。ギャラリーたちは、マークセンと尾崎のプレーオフを予想していた。そして18番ホール、574ヤード、パー5。崎山は、ティーショットをフェアウェーに置き、果敢に2オンを狙っていた。その時点では「なんとかバーディーを奪ってプレーオフに加われれば……」という気持ちだったという。
この日のピンの位置は、グリーン左から6ヤード。手前から22ヤード。その手前にはグリーンバンカー、さらに大きな池があって、ピンをデッドに狙うには極めて難しい。比較的安全策は、少しだけ池がかかるグリーン右サイドからドローボールでピンに寄せていく方法しかない。崎山は、その作戦で狙った。ボールは、見事に2オンしたもののピン位置、ほぼ真横で15メートルの距離を残した。うまくいけば2パットでバーディー。プレーオフが2人から3人になるという予想だった。
崎山がパッティングに入った。ギャラリーが固唾を呑んでいた。ボールは、グリーンのスピードに乗ってゆっくりとカップに向かっていった。カップ手前1㍍を切ったところで、加瀬が「入る、入った」と叫んだ。
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