昨秋来日した際、ウエスチングハウス(WH)のダニー・ロデリック社長は「今後10年で50基受注できる」と東芝より大きい計画をブチ上げた。原発の新規建設に逆風が吹く中、本当に受注できるのか。東芝の巨額減損後も強気の見通しは変わらないのか。5月上旬、米国ピッツバーグの本社でロデリック社長を直撃した。
──2011年の福島原発事故以降、受注ができていない。50基も取れるのか。
今年1年で17基の受注ができる。インドで6基受注するという交渉はほとんど終わっており、6月には契約書にサインする。残りの10基は中国、もう1基はブルガリアだ(図1)。ポーランドとトルコでも交渉が進んでおり、すぐに50基の半分に到達する。受注ペースは遅いとはいえ、原子力発電の需要は今後もっと高まっていく。
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──最大需要地・中国での受注が焦点だ。中国政府は原発の国産化を性急に進めている。WHは国産化志向の強い中国でも本当に受注できるのか。
私たちは高品質な製品を納入できるので、どんな政府に対してもビジネスを勝ち取っていく自信がある。中国は以前から自国で造る準備を進めていた。ただ、私たちのほうがはるかにノウハウがある。WHと東芝はさまざまな原発関連企業とのつながりがあり、サプライチェーンが確立している。信頼性という面で、中国はまだまだ世界に認めてもらえるレベルではない。
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