旅行業を超えた「交流文化事業」で
次の100年を拓くJTBグループ
JTBグループ
地域活性化へ
広がる『るるぶ』のコンテンツビジネス
広がる『るるぶ』のコンテンツビジネス
旅行ガイドブックの代名詞とも言えるJTBパブリッシングの『るるぶ』シリーズ。いま、この『るるぶ』のノウハウが自治体や大学、企業などに注目されている。たとえば今年7月、圏央道の区間開通を機に周辺地域の5市町村が協力して観光事業を推進すると発表、その第一弾として『るるぶ 厚木 伊勢原 秦野 愛川 清川』が発行された。丹念に取材を重ね、その地を訪れる人たちが楽しめる情報を発信する姿勢が評価された結果だ。
『るるぶ』には市販品のほか、特別編集版が存在することをご存知だろうか。自治体の観光客誘致を目的としたものから、大学のキャンパスライフ紹介の一環、あるいは不動産会社の新築マンション販売に先駆けたまちのPRといったものまで多種多彩だ。近年は、外国人観光客向けに『るるぶ特別編集』の外国語版の制作依頼も増加。さらに、『るるぶ』で蓄積してきた膨大な観光情報データをデジタル化。国内のカーナビに搭載する観光情報でも圧倒的なシェアを誇る。また、携帯電話を使ったスタンプラリーといったイベントにも利用されるなど、活用範囲は拡大中だ。
JTBパブリッシングの里見雅行代表取締役社長は「自治体と地域住民の皆様の協力によって制作が進むため、双方から新しいコミュニケーションが生まれ、いままで気付かなかったまちの魅力を知ったというお声をいただいています。交流文化事業を展開するJTBグループの一員として、グループのネットワークを生かしながら、今後も『るるぶ』を介して、国内外にその地域の魅力を伝え、人とまちが豊かにつながるお手伝いをしていきます」と意欲を見せる。