プレー中の「心の幅」について、つい最近、岡本綾子プロと話をしたことがある。
たとえば、試合中に自分のゲームの流れを自ら壊してしまう。それも、イメージしたショットやパッティングでミスをすると、ミスをした自分に腹を立てる。自分の技量内でできることなのに、できなかった自分が許せない。ゲームへの熱い思いが過剰反応して、ささいなミスから自分で自分のペースを壊してしまう。結果的に、その1打でゲームの流れが大きく変わって自滅してしまう。
そういうケースが、最近の選手に目立つのではないか? というのが、僕の質問だった。技術的には十分優勝を狙える選手であっても、ゲームを自分から壊してしまうことで、勝てないでいる選手が多いと思うからだ。
「それって、心の幅が狭いからですよね? もっと自分の心にショックの吸収力があれば変わると思うのですが?」
「うーん。だから、心の幅っていうと難しいけど、要するに、なぜそうなってしまうのかって、私は、道徳観だったりすると思う。人を思いやる気持ちとか、人の痛みを知るとかだと思いますよ」
「なるほど」
「自分だけよければいいという考えじゃダメなんですよ。だから、私は若い女子の選手たちに、恋愛をしなさいって話すんです。それも、独断的なものではなく、相手を思いやる、人の気持ちを理解する。そういう意味で恋愛するって大切だと思いますからね」
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