ついに1ドル=110円台に突入

「金融市場のボラティリティ(変動率)が高止まりしている状況では、日米間の金利差などに目が向きづらく、円高傾向が当面続きやすい」(SMBC信託銀行プレスティアの尾河眞樹シニアFXマーケットアナリスト)
金融市場で円高シナリオが勢いを増している。「目先は1ドル=110円を突破する円高もあるだろう」(尾河氏)。これに伴い、来2017年3月期業績の先行きに懸念が広がっている。
2ケタ減益を予想する市場関係者は少なくない。岡三証券の石黒英之シニアストラテジストも今16年3月期見込み比約10%の純益減を見込む。
「10%減の内訳は、世界需要の減退と円高による押し下げ分がいずれも5%ずつ」(石黒氏)。今期の企業業績の前提となるドル円相場は1ドル=121円。これに対して来期は同110円前後を見込む。1円円高で利益は0.5%下振れするという。つまり10円強円高方向へ振れるだけで、利益は5%以上目減りする。
株式市場で優良企業ともてはやされてきたミネベア(表の50位)は、円高と世界需要減退のダブルパンチを浴びた代表例といえるだろう。スマートフォンの普及で薄型のLED(発光ダイオード)用バックライトの需要が急増。業績は急拡大し、わが世の春を謳歌した。
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