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IPO分析 ファンデリー 栄養士がアドバイス 健康食の宅配で成長

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  • 福井 純 「会社四季報オンライン」編集部長

「つねに栄養士のアドバイスを提供する宅配弁当会社」として、ファンデリーは2015年6月に東証マザーズに上場した。

阿部公祐社長(43)が会社を設立したのは、まだ20代だった00年のことだ。中堅損害保険会社からの脱サラで、しばらくは野菜など素材の宅配が主体だった。糖尿病を患っている顧客の「気軽に食べられる健康弁当はないものか」という言葉にヒントを得て、健康食の通販を思い立ち、04年にカタログによる通販を開始した。

激戦区で異彩を放つ 

1000億円強ともいわれる在宅配食市場そのものは拡大しているが、この市場は外食大手に加えコンビニも参入する激戦区だ。同社はその中で、約16万人が利用する「健康食のカウンセリング宅配企業」として成長。16年3月期の予想売上高は29億円(前期比約10.1%増)、売上高経常利益率も15%超と高収益体質を誇る。

ワタミなど宅配食に参入する企業の苦戦も目立つ中、なぜ同社は成長を続けられるのか。秘密はユニークなビジネスモデルにある。

売り上げの約9割を占める健康食弁当宅配は、60歳以上の顧客が6割超を占める。同社は通販カタログを全国約1万8000の病院や調剤薬局などに配布。高血圧や糖尿病などの病気を抱え、食事制限が必要な人々などを無料で紹介してもらう。

主力のカタログ「ミールタイム」には、約250種類の冷凍食メニューがある。高カロリーに見える弁当でも、ほとんどが500キロカロリー未満に抑えている。また、すべてのメニューで減塩(2グラム未満)などの設定が施されている。さらに、正社員の約8割を占める40人の管理栄養士や栄養士は、メニュー開発だけでなく、電話やネット注文を含むオペレーター業務を通じて、顧客一人ひとりの血液検査データなどの管理から一般的な栄養相談までを行う。

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