生保、損保ともに大型M&Aが相次いだ2015年は業界の歴史に刻まれる年だった。
生保で先鞭をつけたのは15年2月に米プロテクティブの大型買収を完了させた第一生命保険だ。これに続き、7月には明治安田生命保険が、8月には住友生命保険がそれぞれ米国での大型買収を発表した。また10月には日本生命保険も豪州の大手銀行と保険事業の買収で合意している。
生保の海外投資はこれまでアジアを軸とした新興国への出資が中心だった。ただ新興国は投資回収に時間がかかる。先進国での大型買収が続いた背景には、たとえ巨額の投資となっても、投資初年度から収益を獲得していく狙いがある。
損保でも、15年はメガ3社のうち東京海上HDとMS&ADの2社が大型買収に動いた。海外進出で最先端を走る東京海上は10月、本邦保険では過去最大のM&Aとなる9000億円弱で米HCCの買収を完了させた。
16年は各社が買収完了への取り組みを加速させ、また完了後の経営管理体制を構築してシナジー追求に邁進する年となる。

東京海上はHCCの持つ専門性の高い保険の引き受けノウハウを米国子会社はもとより、将来は日本を含むアジアでも横展開する方針だ。生保でも、先行する第一生命が各国間での好事例の共有、ノウハウ移植を推進する。
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ただこれで海外での大型M&Aが一巡したとは考えがたい。15年ほどではないにしろ、16年も大型買収が起きる可能性がある。
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