勝ち残りを懸けて相次ぐ地方銀行の大型再編によって、業界の序列が激変している。
2015年9月、横浜銀行(神奈川県)と東日本銀行(東京都)が経営統合で最終合意。10月、肥後銀行(熊本県)と鹿児島銀行(鹿児島県)が経営統合し、九州フィナンシャルグループが誕生した。そして11月、常陽銀行(茨城県)と足利ホールディングス(栃木県、傘下に足利銀行)が経営統合に向けた基本合意に至った。
県内トップの地銀同士が手を組むことで、資産規模トップ10のうち3社が、15~16年に誕生する地銀グループとなる。
常陽銀の拡大戦略とぶつかり合う千葉銀
「次は千葉銀行がどう動くかだ」──。再編が活発化する中、複数の地銀幹部はこう口をそろえる。それもそのはず。「常陽+足利」の誕生で千葉銀行は地銀トップ3の座から転落。近隣県トップ2行の統合は同行の成長戦略に大きな影響を及ぼしかねない。

常陽銀行の寺門一義頭取は統合会見で「地元の成熟地域に比べ、首都圏までの地域は成長分野。今後、経営資源を傾斜配分していきたい」と意欲を示した。常陽銀行はこれまでも「いばらき圏」戦略を掲げ、茨城県にとらわれず、つくばエクスプレス(TX)沿線の千葉、東京で積極出店。今回の統合でこの動きは加速する。
一方、千葉銀行も「広域千葉圏」戦略で東京23区での営業展開を強化している。14年6月新宿支店を増員、15年7月には品川法人営業所を支店化した。同10月には恵比寿法人営業所を設置するなど、首都圏に攻め込むという両者の成長戦略は真っ正面からぶつかり合っている。
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