欧米のメガファーマ(大手製薬企業)や後発医薬品メーカーを中心とする大型の再編がますます活発化している。
2015年11月には、米製薬大手のファイザーが、アイルランドに本社を置く同業アラガンとの合併で合意した。ファイザーによる事実上の買収で、買収総額は業界最大規模の1600億ドル(約19兆円)。両社の医療用医薬品売上高の合計はスイスのノバルティスを抜き、ファイザーは製薬最大手に復帰する。
ファイザーのような新薬主体のメーカーによるM&Aの背景には、主力品が特許切れラッシュを迎える中で創薬の難易度が増し、特許切れ新薬の後発薬への切り替えが加速していることがある。
製薬企業は従来、「ブロックバスター」と呼ばれるヒット製品で急成長してきた。それらは1990年代に相次ぎ発売され、10年前後までに特許切れを迎えた。
次なるヒット製品が生み出せればよいが、残された創薬の対象は、がんや認知症など開発が難しい疾患ばかり。研究開発費も膨らむ中、有望な新薬候補をM&Aで得ようという動機が働く。大塚ホールディングスが15年1月に米バイオベンチャーのアバニア・ファーマシューティカルズを約4200億円で買収したのも、アルツハイマー型認知症の行動障害の新薬候補を求めたためだ。
また、世界的な医療費抑制の流れで、各国で安価な後発薬の使用が促進されている。特許切れ後は8~9割が後発薬に置き換わるため、事業規模を維持するためにM&Aを選択するケースもある。
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