シリアは「二つの戦争」によって崩壊しつつある。一つはアサド大統領と自由シリア軍など反乱軍との戦争で、外交的解決によってのみ解決できる。もう一つは「イスラム国」によるもので、まったく異なる対策が必要だ。
イスラム国との戦争はある意味で内戦でもあるが、ベイルートやパリでの残虐なテロ攻撃を見れば、話し合いなどは通用せず、そのリーダーたちと和解する可能性が極めて低いことは明らかだ。
イスラム国の進出を促進した責任を、スンニ派の支援活動に十分従事できなかったイラクのシーア派のリーダーたちに負わせたがる人たちもいるが、それだけでは納得できない。イスラム国がシーア派の統制に反対するスンニ派の闘争に利用されていたにすぎないなら、この紛争はシーア派人口の多い地域から外には広がらなかっただろう。
イスラム国は、サウジアラビアなどの湾岸君主国が容認する、超保守的なスンニ派内のワッハーブ教派の教義の、過激で邪悪なバージョンに大きな刺激を受けている。
スンニ派イスラム教社会は、意図的であるか否かにかかわらず、イスラム国の残虐な動きに対してもっと明確な行動を取るべきである。そのために、サウジアラビアは最近の決断を覆して、イエメンのシーア派フーシ反乱軍に対する怒りを、むしろイスラム国に向けるべきである。
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