今年の株式市場を振り返ると、「次世代繊維」が脚光を浴びた1年だった。一般に広く知られるのは、国産初のジェット旅客機「MRJ」の尾翼の軽量化に一役買った、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)だ。
「自動車用途の展開も2017年ごろに本格的に広がる」(東レの日覺昭廣社長)という見方がある。そこで今回は、それ以外の技術を含め、次世代線維で注目の会社を表にまとめた。
新技術として期待が高いのは、セルロースナノファイバー(CNF)だ。植物繊維を直径数十ナノメートル(10億分の1メートル)の束状に超微細加工し、鋼鉄の5分の1の軽さと5倍の強度を兼ね備える。林業廃棄物を再資源化できる点も強みだ。“夢の新素材”として、株式市場では、血管チューブなど再生医療、美容製品やフィルター・センサーなど、ハイテク機器向け用途にスポットライトが当たった。
夢から実用化の段階へ
実用化も進んでいる。日本製紙は、CNFシートを挟み込んだ大人用紙おむつを10月に発売、2016年度に量産化を始める予定だ。今後は、ガラス繊維の代替として、自動車や電子部品として採用されることもありそうだ。
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