文部科学省の「子どもの学習費調査」によれば、子ども1人当たりの学校外活動費(学習塾、習い事などへの出費)は、中学生で年間平均約30万円、小学生で同約40万円だという。この大きな支出に際して、今多くの親がインターネット上の口コミサイトを利用している。
イトクロは学習塾の口コミサイト「塾ナビ」を中心に、習い事、家庭教師、学童保育など、さまざまな教育関連分野の口コミサイトを運営。飲食店の「食べログ」、家電製品の「価格.com」などのように、利用者は教育機関について生の声を投稿し、比較検討にも利用する。
主力の「塾ナビ」への訪問者数は、2014年10月期に937万人と、前期比63.5%増加。そこに寄せられる口コミは約10万件(前期比35.4%増)にも上った。学習塾・予備校領域の口コミサイトとして圧倒的なシェアを持つ。
サイト上には口コミのほか、クライアント企業(塾ナビの場合、学習塾や予備校)の詳細情報が記載されており、イトクロは閲覧したユーザーが企業に資料請求した際の成果報酬によって収益を得る。広告掲載料ではなく送客に応じた課金モデルで、サイトの訪問者数と送客数はほぼ比例しているようだ。
少子化でも市場は拡大
ほかの多くの教育関連産業では少子化の影響が危惧されているが、「その懸念はほとんどない」と山木学CEO(最高経営責任者)は言う。
その理由として、学習塾のインターネット広告市場には、まだ拡大の余地があるということが挙げられる。つい最近まで、学習塾・予備校の主な広告出稿先は新聞の折り込みチラシだった。ところが新聞購読者が減少している今、もはやその広告効果は極めて薄くなりつつある。チラシに回っていた広告費を吸収し、急拡大しているのがネット広告なのだ。
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