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リメーク『虹を掴む男』のすごさ 映画『LIFE!』を見てつながること

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前にこの欄で「私は『虹を掴む男』だ」と書いたことがある。若い頃に見たダニー・ケイ主演の映画で、目前に展開していることから、突拍子もない夢想の世界に入り込む性癖のある人物の話だった。私にもこの性癖があって、人と話をしているとよく相手から、「オレの話を聞いてる?」と注意される。

『虹を掴む男』の原作はジェイムズ・サーバーの短編小説。数十年前に映画化されて日本でも上映された。「あのクセはオレにもある」とケイに自分を重ねて、妙な共感を覚えたことがある。

最近、深夜(というより未明)のBS放送で『LIFE!』という映画を見た。見終わって目が冴えてしまった。感動したためだ。

私は映画の最後に延々と続く人名・関係者のタイトルを根気強く見る。「この作品にはこんなにも多くの人が関与していたのだ」という確認と、その意味をかみしめるためだ。

映画館ではこの部分に入ると、場内が明るくなる。「興味のない方はどうぞお帰りください」という意味だろう、と受け止めて私も昔はサッサと席を立った。が、最近はスタッフロールが済むまで場内を暗くしたままの劇場が多くなってきた。考え(方針)が変わったのだろう。

私はこの方針変更を「制作者たちへの敬意の表れ」と受け止めている。「このことに観客の皆さんもちょっと我慢して、協力してほしい」ということなのだろう。善意バカの私はこういう企てにはすぐ乗る。だから場内が明るくなるまで付き合う。

BSを見た翌日、私はある映画好きに『LIFE!』の話をした。自分の感動を伝えた。相手は「うん、あれはいい映画だ」と言った後、「ただしリメークだよ」と応じた。聞き捨てならない。「リメーク? 何のだ?」とこっちは目を角立てる。「『虹を掴む男』さ」。淡々と告げる相手に私は言葉を失った。

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