「たいへん光栄で大きな責任を感じる。日本で女性の活躍を促進していきたい」──。トヨタ自動車初の女性役員に就任した、ジュリー・ハンプ氏は4月、会見でこう意気込みを語っていた。
それから3カ月足らず。6月18日、ハンプ氏が逮捕された。容疑は麻薬及び向精神薬取締法違反(輸入)。6月8日に米国から発送され、11日に成田空港に到着した小口急送貨物で、麻薬成分「オキシコドン」を含む錠剤を密輸した疑いだ。警視庁によれば、ハンプ容疑者は「麻薬を輸入したとは思っていません」と、容疑を否認している。
オキシコドンは医師の処方の下で、がん患者の鎮痛薬などに使用される。米国でも処方薬として使われており、許可を得れば、本人が携帯して日本に持ち込める。が、ハンプ容疑者が利用した形での輸入は認められておらず、持ち込みの許可も得ていない。その行為は法に触れる。
逮捕後にはトヨタ本社などに家宅捜索が入ったようだ。
逮捕翌日、緊急会見を開いた豊田章男社長は、「かけがえのない大切な仲間。今後の捜査を通じて、法を犯す意図がなかったということが明らかにされると信じている」と述べた。ハンプ容疑者に対して、「日本に溶け込もうと努力していた」(豊田社長)など、庇護とも取れる言いぶりも見られた。
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