千葉県柏市。市の中心部を南北に走る国道16号線に家電量販店の激戦区がある。そこではYKKと呼ばれる北関東3社の戦いが今なお繰り広げられている。ある関係者はこれを「プライドの戦い」と表現する。
YKKとは北関東を創業の地とし全国展開をする大手家電量販店3社の頭文字を取ったもの。Yは群馬県のヤマダ電機、Kは栃木県のコジマ、もう1つのKは茨城県のケーズデンキである。コジマは2012年にビックカメラ傘下に入り、今は池袋に本部を置く。
柏を「重要店」と位置づけている会社もあり、その分、この地域での戦い方や戦略の詳細はあまり漏れてこない。
かつては裁判にも発展
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埼玉の春日部方面から来ると、まず目に入るのがケーズデンキの大きな看板だ。そして次に飛び込んでくるのが、コジマの店舗である。ヤマダのほうが春日部寄りだが、少し奥に入っていることもあり、やや見つけづらい。
ヤマダとケーズは1階が駐車スペースで2階が店舗になっている。コジマは1階と2階が店舗になっていることもありいちばん大きく、売り場面積は8747平方メートル。次に大きいケーズデンキは7607平方メートル、ヤマダは5230平方メートルだ。
ここで戦いが始まったのは00年代の前半。00年にこの地に最初に牙城を築いたのがコジマだった。その頃はコジマの全盛期で、「安値世界一への挑戦」を掲げ全国で勢いを増していた。
ヤマダがコジマを抜き家電量販店で売上高1位に躍り出た02年、コジマから徒歩数分の目と鼻の先にヤマダが出店。その秋、コジマは店舗の外壁に「ヤマダさんより安くします」と大きく書き、裁判にまで発展するといった「泥仕合」が繰り広げられていた。
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