ファイナンシャルプランナー(FP)の世界にはいくつかの定説がある。これからの時代に今までの定説は当てはまるのだろうか。有料の個別相談が業務の中心で、3人の子の父でもある京都在住のFPに匿名で本音を語ってもらった。

──住宅ローンは定年までに返済し終えておくべきだといわれます。定年後もローンが残っていると、老後が大変だと。
私には不思議です。住宅ローン返済を優先し繰り上げ返済を頑張りすぎて、子どもにおカネを十分回せなかったとか、家族で旅行に行けなかったとか。そんな人生、何も楽しいことないですよね。家こそすべて、命の次に家が大事、というほど家の優先順位が高い人は多くない。
──住宅ローンの借入期間はなるべく短いほうがいいのでしょうか。
せっかくこれだけの低金利で借りられるんだから、35年という期間をうまく活用すればいいと私なんかは思います。賃貸なら定年後も家賃を払い続けるでしょう? それだったら住宅ローンの返済が定年後にある程度残っていてもいいんじゃないかって思います。ローンを大きくしすぎないことは重要です。でも、「60歳までに返済を終えないといけない」っていう論調は一般の人にはなかなか当てはまらない。
資産運用の話はまだまだ遠い
──教育資金は老後資金との綱引きだともいわれます。

「ローンは60歳まで。子どもにもおカネをかける。さらに老後資金もしっかり貯める」って、できる人は一握り。極論を言えば、子どもが独立したときに夫婦の貯金がゼロでもいいと思いますよ。子どもさえ手を離れたら、夫婦二人、何とでもなりますよね。もちろん健康であることが大前提ですけど。
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