2000年以降、中国をはじめとする新興国の本格的な工業化により、資源需要が一気に拡大した。このまま需要の急拡大が続けば化石燃料が枯渇するだろう、という議論が出てきた。
08年ごろまでは「ピークオイル論」がしきりに唱えられていた。「近い将来に原油生産はピークを迎え、枯渇に向かう」というものだ。
ところが米国でシェール革命が起き、化石燃料の可採年数が一気に延びた。1980年代に確立された水平掘り、水圧破砕(フラクチャリング)、マイクロサイスミック(地震波解析)といった新たな技術で、地下3000~4000メートルにある頁岩(けつがん)(シェール)のすき間に閉じ込められた原油であるシェールオイルが採掘できるようになった。シェールオイルの採掘可能量は、採掘が容易な在来型原油の7~8倍にもなる。
シェール革命は、化石燃料の採掘における技術的な壁を突破したといえる。しかし、話はこれで終わらない。次に待ち構えているのは経済的な壁。つまり技術的には可能でも、採掘コストが高いという問題だ。
米国のシェール革命を後押ししたのは、1バレル=100ドル以上という原油高だった。しかし、足元では原油価格がその半値の1バレル=50ドル前後まで下落し、シェールオイルの採掘は急激に採算が悪化している。
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