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「異常な朝ドラ」カムカム終盤に期待が高まる理由 散らばった伏線の「ミラクル回収」成功への確信

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終盤に向けてますます期待が高まるカムカムエヴリバディ(写真:NHK『カムカムエヴリバディ』公式サイトより)

「いよいよ普通の朝ドラになってきているのに、期待感が続いているのはなぜだろう?」

と自問自答しながら、見続けている人も多いのではないだろうか。「安子編(上白石萌音)」「るい編(深津絵里)」に続いて、いよいよ「ひなた編(川栄李奈)」に入ったNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』。

視聴率も好調で、立ち上がり期には14%台を記録したものの、徐々に盛り上がってきて、最近では基本17%台で安定している(ビデオリサーチ/関東・世帯。以下同)。

「世帯視聴率」というと、近頃は「高齢者視聴率」と同義のように語られるが、それでも、前作『おかえりモネ』の平均世帯視聴率が16.3%だったことを考えると、立派だと思う。

考えられるのは、「るい編」以降に、高齢者の新規視聴者が流入してきたことだが、対して「安子編」からの継続視聴者は、これまでの朝ドラで経験したことのない、言わば「異常な朝ドラ」として期待感を抱いていると思うのだ。

『カムカムエヴリバディ』の成功要因

「異常な朝ドラ」への「異常な期待感」について述べる前に、まず『カムカムエヴリバディ』の成功要因について考察しておきたい。

最大の成功要因は「100年3ヒロイン戦略」だろう。昨年の11月1日から今年の4月8日まで、計112回という、通常の朝ドラと比べると少ない回数の中で、3人のヒロイン、約100年を詰め込むスピード感。

初回から見続けて感じるのは「このスピード感、この忙しさが気持ちいい」ということだ。

最近、自宅で映画を、倍速で観る人が増えているという。私自身も、2時間以上の映画には耐えかねる感覚を抱き始めた。これらの背景にあるのは、スマホ依存だろう。スマホを見たいがために映画に集中できない感覚。

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【18歳を演じた深津絵里の演技力】

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