世のビジネスパーソンはいったいどれぐらいの給料をもらっているのだろうか。東洋経済オンラインでは上場企業のうち、3230社を対象に各社の30歳社員の年収を推計。「全国トップ500社」、「東京都トップ500社」、「東京都を除く関東302社」、「近畿圏500社」に続き、中部地方(新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県)に本社を置く403社のランキングを公開する。
単体の従業員数が10人に満たない場合や平均賃金の発表がない企業、一部業種などは集計対象から除いており、有価証券報告書の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「令和2年賃金構造基本統計調査」を基に試算した。
業種分類ごとに賃金カーブを算出し、それを各企業の平均年収と年齢に当てはめて試算している。あくまで理論的に割り出した推計値ながら、一定の目安となるはずだ。
グループ企業については、全体で連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基データとして使用している有価証券報告書のデータが単体会社のものであるため、単体の年収数字となっている。
また、純粋持ち株会社は本社の中枢機能を担う社員のみで成り立っているケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある。こうした純粋持ち株会社について、原則としてランキングの対象から除外していることも、併せてお断りしておきたい。
1位はファナックの推計882万円
1位はファナックの推計882万円(平均年収1098万円、平均年齢40.2歳)だった。ファナックは工作機械用NC(数値制御)装置で世界首位のメーカーで、産業用ロボットなどでも強い超優良企業として名高い。
2位は豊田通商の推計835万円(同1100万円、同42.4歳)、3位にはフジミインコーポレーテッドの730万円(同854万円、42歳)が続いた。
中部地方403社の30歳推計年収を単純平均すると452.8万円、平均年収は556.5万円、平均年齢は40.4歳だった。東京都や大阪府に本社を置く企業と比べるとやや落ちる結果となった。