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政治・経済・投資 #野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」

日本が国際的地位を格段に下げている痛切な事実 いつの頃からか日本人は「謙虚さ」を失っている

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1人当たりGDPで見ると、日本は世界第24位。10年前と比べてさえ、順位が大きく下がってしまった。しかも成長率が低いので、さまざまな国に抜かされていく。
かつて日本が先進国になろうとする1960年代の中ごろ、日本人は謙虚だった。その謙虚さを取り戻し、なぜ日本がこのような状態になったかを理解する必要がある。
昨今の経済現象を鮮やかに斬り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕する──。野口悠紀雄氏による連載第59回。

1人当たりGDPで、日本は世界第24位

日本の国際的な地位の低下が問題とされている。

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これを測るためのデータとしてよく使われるのは、国民1人当たりGDP(国内総生産)だ。

IMF、WEO(国際通貨基金、世界経済見通し)は、「先進国」(advanced coutries)というグループ分けをしている。

そこには、40カ国・地域が含まれているが、2021年の1人当たりGDP(市場為替レートによるドル表示)において、日本は4万0704ドルで、世界第24位だ。

世界第1位のルクセンブルク(13万1301ドル)に比べると、3分の1以下にすぎない。

アメリカ(6万9375ドル)の58.7%、アジア第1位シンガポール(6万6263ドル)の61.4%でしかない。ドイツ(5万0787ドル)、イギリス(4万6200ドル)に比べても低い。

韓国は3万5195ドルで日本より低いが、後述のように成長率が高いので、いずれ抜かれるだろう。

日本より下位にあるのは、ヨーロッパでは、旧社会主義国の他は、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャしかない。

このように、日本は、先進国のグループに入っているとはいうものの、世界における地位はかなり低くなっている。

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【アベノミクスの期間に、順位が急低下】

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