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「フェアレディZ」がレトロモダンになった理由 デザイン部門トップの記憶と「GT-R」の存在

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  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト

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初代「S30Z」と並ぶ新型「フェアレディZ」(写真:日産自動車)
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日本では「フェアレディZ」として今冬発表予定という、日産自動車の新型「Z」がニューヨークで初公開された。アメリカでは、2022年春に発売される予定だ。

コロナ禍ということもあってオンラインでのお披露目になったが、筆者はプロトタイプを昨年9月に横浜で行われたメディア向け内覧会で目にしているので、そのときの体験を含めてデザインを解いていきたい。

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ちなみに昨年の内覧会では、グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏、新型Zを担当したエグゼクティブ・デザイン・ダイレクター田井悟氏の話を聞くこともできた。

日産デザインを率いる立場でもあるアルバイサ氏は当日、「これはコンセプトカーでもなければスタディモデルでもなく、新型Zの登場を宣言するもの」と語っていたが、まったくそのとおりで、今回発表された新型Zはプロトタイプとほとんど同じだ。

6歳のときマイアミで見た「S30型」のインパクト

デザインに際して同氏は、「これまでの歴史に深いオマージュを捧げるか」「未来志向を貫くか」の2つの方向性を検討。

デザイナーたちと歴代モデルが高い人気を誇った理由を調べながらスケッチを重ねていった結果、レトロモダンなテーマとフューチャリズムを組み合わせることに決定したのだという。

日産は日本以外にアメリカ、イギリス、中国など世界各地にデザインスタジオを持つが、Zプロトタイプについては日本のデザインチームが描いたそうだ。

アルバイサ氏は6歳のとき、生まれ育ったマイアミで初めて初代Zである「S30型」を見て強い印象を受け、それからずっとZを追いかけてきたという。そして今回のデザインについては、とりわけそのS30型と4代目「Z32型」を意識したと語っている。

1989年に登場した4代目「Z32型」(写真:日産自動車)

実は、Z32型はアルバイサ氏と田井氏の2人が同時にデザインに携わったZでもある。

そのアルバイサ氏から「Zらしくしてくれ」と言われたという田井氏は、長いエンジンフードを高めに描き、垂直にカットしたリアエンドはそれより低いというS30型のシルエットを継承することにこだわった。

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【非ウェッジシェイプこそ、Zの伝統】

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