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大坂なおみ氏も悩む「人前で話す恐怖症」の克服法 アメリカ人も、実は7割が苦手!?解決法は?

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  • 岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師
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人前で話すことが苦痛だった私も、7年前、ニューヨークでコミュニケーション修業をした際、れっきとした大学の機関として、「Shyness research institute(人見知り研究所)」なるものがあることを知り、その門戸を叩いてみました。

ほかにも、「アクティングスクール」「ボイストレーニング」「パブリックスピーキング」のクラスなど、毎日、千本ノックのようにトレーニングを受け続けて、幸いに、苦手意識を克服することができたのです。

そもそもこの現象は、「知らない敵に囲まれたときに、人は恐怖を覚える」という「本能的防御反応」でもあるわけですが、「①人の本能・生物的反応」「②個人の考え方・とらえ方」「③シチュエーション」「④スキル」といった4つの要素に影響を受けるものだそうです。

ですから、「シチュエーションを変える」「スキルを獲得する」といったことで克服できるものもある。彼女は「自分は生まれつきのパブリックスピーカーではないから」と表現しましたが、この特質は生来のものというよりは環境や教育に大きく影響されると考えられています。

そういった観点から、実践的にプレゼンスキルを磨くトレーニング以外にも、「呼吸法」「認知行動療法」「支援団体・組織のサポート」「VRの活用」など多種多様な「改善・治療法」があります

極度の忌避意識は、ある特定の状況や人前で何かをするときに、緊張感が高まり、不安や恐怖感を感じる「社会不安障害」(SAD:Social Anxiety Disorder)と相まっていることも多く、重度の場合は、投薬治療などが行われることもあります。

日本でも「人前恐怖症」で苦しんでいる人は多い

もし、そういった人が、症状によって、病的に追い詰められてしまっているのであれば、このように、治療やトレーニングで改善を図っていくオプションもあるわけです

一方で、周囲やファンの理解が得られるのであれば、自分が心地よいコミュニケーションのスタイルも尊重されるべきではないでしょうか。

この一件をきっかけに、アスリートの「メンタルヘルス」や「メディアとの向き合い方」についての議論が深まることが期待されます。

と同時に、日本でも人知れず苦しんでいる人も多い、この「人前恐怖症」についても、その治療法などについて理解が進む​「きっかけ」になれば、とも感じています。

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