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福岡と長崎の間で存在感、佐賀県ご当地鉄道事情 お隣の県に翻弄されつつ効率よく広がる鉄道網

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緑の中を走るJR佐世保線の特急「みどり」。長崎本線の「かもめ」とともに博多と佐賀を結ぶ(筆者撮影)
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お笑いタレントはなわの「佐賀県」という歌が流行ったのは2003年、もう20年近く前のことである。筆者は佐賀県を初めて訪れるよりも前にこの歌を聞いた。おかげで、佐賀県はたいそうな田舎なのだろうと思い込んでしまっていた。

田舎か都会かと言えば…

実際、田舎か都会かどちらかに分類しろと言われたら、何度も訪れている今にしても都会とは言いがたい。有明海に面する佐賀平野は一面の田園地帯だし、唐津を抱える北部と佐賀平野の南部を隔てる一帯は脊振(せふり)山地や丘陵地が横たわっている山深い地域だ。佐賀県の西部、杵島丘陵から北松浦半島にかけては有田や伊万里といった焼き物の郷があるが、どれも小さな町である。

県都・佐賀の玄関口である佐賀駅。駅前には路線バスのターミナルもある(筆者撮影)

県都・佐賀市はどうか。佐賀市の人口は約23万人。県内の人口の30%近くが集中している県下随一の都市ではあるものの、いかんせん規模は小さい。沖縄県を除く九州7県の都市の中で、佐賀市の人口は10番目。各県の県庁所在地はもとより、福岡県の久留米市や長崎県の佐世保市にも負けている。

こういったデータで見る佐賀県とはなわの「佐賀県」で歌われているイメージが相まって、とにかく佐賀県はだいぶ田舎なのだろうと思っていたのである。田舎となれば鉄道とは縁が薄いことが多い。だから、とうぜん佐賀県の鉄道は貧弱そのものなのだろうと、また思っていたのだ。

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【佐賀の「ゲートウェイ」鳥栖駅】

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