コロナで予想外の特需
――社長就任直後に世界中でコロナ感染が広がりました。
2月後半から大変なことになった。中国、北米、ヨーロッパと次々に各地の工場が操業休止を余儀なくされ、生産にブレーキがかかった。特にヨーロッパではロックダウンの影響も大きく、農業機械、建設機械とも売り上げが大きく落ち込んだ。
ただ、農機で言うと、当社のシェアが高いASEANはコロナ影響が限定的だった。北米も戻りが早く、足元の現地販売は前年を大きく上回っている。前半の落ち込みが響いて2020年度の全社売上高は前年度より10%程度減る見通しだが、それでも他の業界と比べればマイナス幅は小さい。(世の中で必要とされる)エッセンシャルなビジネスを手がけているからこそだと思う。
2020年は当社の130周年だった。「技術的に役立っているだけではなく、社会の役に立って初めて、事業としてやっていける」というのが創業者の教え。今回のコロナ禍を通じて、その言葉の意味を再認識させられた。
この記事は有料会員限定です
残り 610文字
