ネットで相手を魅了する「最初の1分」の使い方 リモートプレゼン上手はいったい何が違うのか

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オンラインで相手の心に響くプレゼンをするにはどうしたらいいのか。そのカギは「1分のつかみ」と、「10分のプレゼン」にあるといいます(写真:asaya/PIXTA)
オンラインイベントやウェビナーが一般的になった今、経験豊富なプレゼン巧者であってもオンラインプレゼンは要領がつかみづらいという人も多く、初心者ではなおさらです。現在の通信環境では微妙なタイムラグが生じてしまうこともあり、長時間のプレゼンは、話し手も聴き手も対面より疲れます。
相手の心に響くプレゼンをするにはどうしたらいいのか。『絶対失敗しない! ササるプレゼン ―成果を上げるプレゼンテーションのすべて― 【オンライン完全対応】』の著者である長谷川孝幸氏は、そのカギは「1分のつかみ」と、「10分のプレゼン」にあるといいます。

メリハリがない話を聞かされるのは苦痛

プレゼンとは基本的に、商品を買ってほしい、コンペを勝ち取りたいといったこちらの要望に対し、聴き手を説得し行動変容を求める行為であり、それを実現するのが「ササるプレゼン」だと以前述べました。

つまり聴き手となる相手は、たいていの場合決済権者であり、彼らは1日に複数の会議を抱えていたり、プレゼンを受ける機会も多いため、ダラダラと長い説明を好みません。心穏やかに見える人でも「要点さえわかればいいんだけど」という不満を隠し、我慢して聞いているケースも多いのです。相手が関心を失っていくさまが気になって、余計に熱を込めた挙句に説明過多となり、墓穴を掘るなんて経験があなたも1つや2つあるのではありませんか。

実力があり、処理能力が高い人ほど時間は貴重です。だからこそメリハリがない話を聞かされるのは本当に苦痛です。どうすればいいか。短時間で、それも「1分で要点を、10分で一通り話せる」スキルを身に付けた人は、相手の心をつかみやすくなります。短い時間で要諦を押さえたトークができる人が、しっかりと相手にササる人なのです。

そもそも長々とした説明しかできないようでは、プレゼン巧者とは言えません。「1分トーク」ができれば、いわゆる「エレベータートーク(エレベーターで乗り合わせたくらいの短時間で、要点を相互に伝達し事を進める話法)」が要領よくできるようになり、ちょっとした自己紹介やスピーチ、会議での発言もスマートにこなせるようになります。

しかし1分で話を完結させるのは非常に難しいことです。そこでまず、「10分プレゼン」ができるようにしておくとよいでしょう。

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