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「日本のコロナ対策」間違えてはいけない戦い方 医療崩壊防止が第一、批判応酬しても仕方ない

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  • 田中 道昭 日本工業大学大学院技術経営研究科教授

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中国・武漢市では新型コロナウイルスに感染した患者が殺到して医療機関がパンク状態に(写真:Featurechina/アフロ)

新型コロナウイルスの感染が国内外に広がっています。今、私たちに本当に求められていることとは何でしょうか?

私は、立教大学ビジネススクールで「クリティカルシンキング」「ストラテジー」「医療ビジネス論」など6科目の講座を担当していますが、これら3科目の複合的な視点から、今の日本に最も求められている新型コロナウイルス対策は何かを考察します。

まずストラテジー、つまりは戦略論の要諦は、「絞り込むこと」にあります。特に今回の感染症拡大のような大きな問題が起きたときの戦略の要諦は、「(多くの問題が起きているなかでも)最大の問題は何か」「その最大の問題において最大の問題箇所はどこか」を特定し、そこに資源を集中することであるとされています。最大効果ポイントに資源を集中させることが大きな問題が起きたときの戦略の定石なのです。

最大の問題とその最大の問題箇所は?

次に、「最大の問題は何か」「その最大の問題において最大の問題箇所はどこか」を特定していくためには、クリティカルシンキングにおける論理思考のOS的なフレームワークである「3W1H」を活用して分析していくことになります

(図表参照:外部配信先では全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

社会や組織で何か大きな問題が起きたときによくあるのは、「問題の特定ができない」、あるいは「そもそも何が問題かを特定しようとせず、打ち手から入ってしまう」ことが挙げられます。今回のコロナウイルス感染拡大においても、政府への批判や不安感を煽るような動きも目立つ一方で、問題箇所や問題の原因を分析せずに、打ち手だけ指摘する向きも少なくないように思います。

そもそも打ち手とは何に対して打つものかというと、実は問題そのものではないのです。打ち手は原因に対して打つもの。したがって、問題の特定や問題箇所の特定ができて初めて合理的に特定可能となる原因分析をしないで、妥当性の高い打ち手を考えるのは困難なのです。

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【「あれも、これも、問題だ」と取り乱すのはNG】

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