「ゲッツ!」ダンディ坂野に仕事が絶えない理由 「仲間の助言で生まれた」一発ギャグ誕生秘話
それでも、ダンディさん自身が売れてよかったと思った印象的なことがあるという。それは憧れの人と共演できたことらしく。
「やはり田原俊彦さんと共演できたことはうれしかったですね。
以前から、田原さんに憧れて芸能界を目指した、と各所で言っていたら、とある番組の後に、楽屋に挨拶に行けることになったんです。
当時、田原さんもジャニーズ事務所を辞めた後だったんで、“待ってたぜ! まぁ、お互い大変かもしれないけど頑張ろうぜ”って足組んで『トシちゃんポーズ』で声をかけてもらったんです。あの言葉は一生忘れませんね」
当時のことを振り返りながら笑顔で私たちに語りかける。その笑顔は優しさに満ちあふれていた。
そんな彼も今年で52歳になりリアルにダンディさが身につく世代となった。はたして彼はこれからのお笑い界をどのように生き続けていくのか。
「やはり若々しく元気にやっていきたいです。色あせずに。
松平健さんのように歌って踊れたら最高です。それに役者にも挑戦してみたいです。まぁ、滑舌は悪いんですが(笑)。それでいて一番の理想は、高田純次さんです」
芸人仲間で開催する「お互いを褒め合う」会
寝る間も惜しむほどの多忙な時期から、現在は適度に休むこともでき、公私ともに充実した日々を送っているという。休みの日には、子どもとゲームをやったり、趣味のゴルフをやったりと、今が一番幸せと微笑む。
「それと年に数回やる集まりがあるんですが、これが楽しいんです。小島よしおとテツandトモさんで、徹底的にお互いを褒め合うんですよ。これが気持ちいい。
僕にとって『おっぱっぴー』は歴史に残るギャグですよ」
自らの芸人人生を『他力本願でやってこれた』と謙遜し、誰も傷つけない唯一のスタイルで『平成』を走り抜けるダンディさん。そんな彼に新しい元号を予想してもらった。
「幸福がいいですね」
みんなが幸せを「ゲッツ!」できる時代を願うこの人は、これからもマイペースに走り続けるだろう。
(※この記事は4日1日に掲載されたものです)
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