東芝が未監査の暫定値ながら、3月末に5816億円の債務超過に転落し、8月から東証2部に指定替えとなる。法律で6月末までとされている有価証券報告書の提出も延期中。不正会計に続いて、アメリカの原子力発電事業における巨額損失によって、額は固まっていないが2017年3月期は1兆円近い純損失(最終赤字)が見込まれている。
企業は原則として永続的に収益を出していかなければならないが、長い期間で見ると利益がまったく出ていない会社もある。業績不振やそれに伴う人員整理、不採算事業からの撤退などに伴って大きな損失を出し、純損失(最終赤字)を強いられる企業の姿もある。
東洋経済オンラインは、そんな観点から過去10年にわたって純損失を積み上げてしまった上場企業440社のランキングを独自に作成した。7月11日に配信した「過去10年で純利益を積み上げたトップ500社」の逆となる。
純損失とは、企業の営業活動によって生み出された売り上げから原価や費用を引いただけでなく、そこに本業以外の損益を合算し、法人税をはじめとする税金を支払ったうえで、最終的に会社が出してしまった損失。つまり、会社の純粋な赤字である。
調査対象は2017年2月期までに本決算を迎え、上場を続けてきた企業。上場期間が10年に満たない会社や決算期の変更などによって変則決算を行ったためにデータがそろわない上場企業、金融機関は原則として省いた。有価証券報告書の集計に一定の時間を要することから、最新2017年3月期決算を反映できていない点はご容赦いただきたい。
電機メーカーと電力会社にとって苦しい10年
ランキング上位は、電機メーカーと電力会社が並ぶ。過去10年の累積が1000億円以上の赤字になっている会社は12社だった。純損益の単純な総額で比較しているため、企業規模が大きい両業界は、累積の赤字額も大きくなってしまうという面はある。ただ、それを差し引いても2つの業界にとって厳しい10年だった。
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