中国首相「米国との貿易戦争は望まず」

根強い「ハードランディング説」も否定

 3月15日、中国の李克強首相は、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)閉幕にあたり会見し、中国経済は依然、内外のリスクに見舞われており、今年の経済成長目標6.5%の達成は容易ではないが、ハードランディングを予想すべきではないと述べた。写真は北京で3日撮影(2017年 ロイター/Kevin Coombs)

[北京 15日 ロイター] - 中国の李克強首相は15日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)閉幕にあたり会見し、中国経済は依然、内外のリスクに見舞われており、今年の経済成長目標6.5%の達成は容易ではないが、ハードランディングを予想すべきではないと述べた。

首相は「毎年のようにハードランディング説が出る」とした上で、「過去数年の中国経済の実績を振り返れば、そうしたハードランディング説には完全に終止符を打てるはずだ」と発言。

今年の経済成長目標については「中国政府がGDP伸び率を緩やかに下方調整したという海外メディアの記事を読んだ」とした上で、「6.5%は低くなく、達成は容易でない」と述べた。

首相は「国内のリスク、特に金融セクターのリスクを真剣に受け止める必要がある。リスクのさらなる波及を防ぐため、迅速かつ的を絞った対策を講じる」とも発言。「中国の金融システムは、総じて安定しており、システミックリスクはない。まだ多くの政策手段がある」と述べた。

米国との貿易戦争は望んでおらず、相違解消のため対話を強化すべきだとの認識も示した。

「貿易戦争によって両国の貿易は公正にはならない。二国間関係がどのような障害に直面しても前向きな方向に進んでいくことがわれわれの望みだ」と語った。

「米中間で統計上の方法に相違があるかもしれないが、どのような問題も話し合い協力することによって解決策を見出すことができる」と主張した。直ちに解決できない問題は当面「棚上げ」することも可能とも述べた。

李首相はまた、台湾は中国の一部であるとする「一つの中国」政策を米国が支持することが米中関係の基礎になると強調。「環境は変わっているが一つの中国(政策)は揺るがない。この基礎が弱まることはない」と述べた。

欧州との関係については、中国は欧州連合(EU)に対する持続的な貿易黒字を求めていないとし、欧州が中国向けにハイテク製品の輸出を増やせば不均衡は「明確に改善する」と指摘した。

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