ヒラリー勝利なら日本株はどこまで上がるか 米大統領戦後の日米の株価はどうなるのか

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ヒラリー勝利なら、日本株はどこまで上昇するのか(写真:AP/アフロ)

1989年11月9日、「ベルリンの壁」が事実上崩壊した。あれから27年。壁は壁でも、米大統領選では共和党のトランプ候補による「メキシコの壁」を建設する野望がかなうのか。それとも、現状で優勢が伝えられるクリントン候補が初の女性大統領となるのか。

大統領選挙年のNYダウは平均4.5%高、今年の上値は?

日本時間の9日の午前中から、米大統領選のさまざまなレベルでの「速報」が伝わってきそうだ。現時点では、民主党候補クリントン氏の私用メール問題が収束し、共和党候補トランプ氏の当選の可能性が低くなりつつある。

だが、クリントン氏が勝利しても市場はある程度それを織り込んでおり、NYダウの上値は重そうだ。また、トランプ氏が再集計を要求するなど揉めた場合、選挙結果の発表が長引くことも懸念される。ちなみに4年前を振り返ると、米メディアがオバマ大統領の当確を公表したのは、米東部時間午後11時(日本時間翌日午後1時)を過ぎていた。

1954年以降、大統領選を起点にNYダウの動きを追うと、選挙当年は平均4.5%高に対して、2016年は年初来で4.7%高に達している(11月7日現在)。さらに、選挙翌年のNYダウは平均5.8%高だ。クリントン氏の勝利によって安全資産に滞留していたマネーが株式市場を押し上げるとの期待もあるものの、確率が高い年内の米利上げで相殺されれば、1万8200ドル超の上値は重いとの見方もある。

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