まだまだある!JRと私鉄の競合区間10選 全国各地で展開する「サービスバトル」

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6)名古屋→津、松阪、伊勢市、鳥羽

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高性能ディーゼルカーで近鉄特急を追撃するJRの快速「みえ」

もともと近鉄の圧勝区間で国鉄時代はお話にならなかった。しかし、JRになってから快速「みえ」を1時間毎に走らせ、ディーゼルエンジン全開で爆走、果敢に近鉄特急を追撃している。桑名、津、松阪、伊勢市、鳥羽各駅は近鉄とJRのホームが並んでいるので、両鉄道の対比がよく分かる。

以下、JRの快速みえvs近鉄特急or急行で比較してみた。

●桑名:
JR22分(運賃350円、指定席520円)
近鉄特急16分・急行20分(運賃440円、特急指定券510円)
●津:
JR54分(運賃1270円、指定席520円)
近鉄アーバンライナー44分・急行63分(運賃1010円、特急指定券900円)
●松阪:
JR69分(運賃1650円、指定席520円)
近鉄伊勢志摩ライナー67分・急行85分(運賃1260円、特急指定券1320円)
●伊勢市:
JR90分(運賃2000円、指定席520円)
近鉄伊勢志摩ライナー80分・急行100分(運賃1450円、特急指定券1320円)
●鳥羽:
JR104分(運賃2450円、指定券520円)
近鉄伊勢志摩ライナー 平均95分・急行116分(運賃1710円、特急指定券1320円)

 

いずれも近鉄の方が速いけれど、特急料金はそれなりにかかる。節約したければ近鉄の急行がお得だが、所要時間は停車駅が多くなるため、JR快速みえよりは長くなるうえに、鳥羽行きは少ないので、鳥羽へ行く場合は乗換が必要となる。JRの利点は、青春18きっぷやフルムーンパス、外国人向けのパスが使えることだが、途中で経由する伊勢鉄道の区間では別料金がかかるといった煩雑さを忘れてはならない。

市街地へは私鉄、単純移動はJR

7)目的地で使い分けがベスト、武生→福井

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福井市街地では道路上を走る福井鉄道。市街地への移動には便利だ

福井県内の武生と福井の間は、JR北陸本線と福井鉄道福武線が並走している。JRの特急は所要時間13分、普通列車30分、運賃320円、特急自由席750円だ。

JR武生駅から5分程離れたところにある越前武生駅から福井駅(従来の終点がJR福井駅前に移転)まで福井鉄道福武線を利用することもできる。福井駅前の電停がJR駅前広場に移設し、えちぜん鉄道への乗入れ、昼間の急行復活など便利になったものの、急行は市役所前から福井駅前経由でなくなったので、福井駅に用があるときはちょっと使いづらい。

しかも越前武生駅から市役所前まで36分、400円と単純に武生と福井の移動ならJR有利だ。福井市街地の各駅(停留所)への移動なら福井鉄道と使い分ける必要がありそうだ。

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