4K番組「録画禁止」を密室で決めていいのか

民放5局はガラス張りの場で主張するべき

放送時にテレビの前に座っていなければいけなくなる?(写真:Graphs / PIXTA)

4K/8K放送の技術規格および運用ルールを話し合う業界団体「次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)」では、4K以上の高精細放送において一切の録画を禁止する「コピーネバー(複製禁止)」機能の運用が検討されている。この問題については、1月14日配信記事『「4K番組は録画禁止」という驚愕のシナリオ』をお伝えした。

反響の大きかったこの問題ついては、2月8日に開かれたNexTV-Fの理事会でも取り上げられ、各ステークホルダーから意見が出された。その議論の中で、残念ながらコピーネバー運用を進めたい放送局側からは、視聴者の視点で”公共放送”について論じる意見は出なかった模様だ。

「録画禁止」が民放5局の主張

”コピーネバー”という印が付けられた番組は、たとえ一時記録であっても録画することはできず、放送時間にテレビの前にいなければコンテンツを楽しむことができない。この機能の運用に関して、無料放送や月極有料放送で使うことが過去に禁じられていたが、民放5局の要望によって運用を可能にしたいという提案が行われている。

しかし、無料放送のタイムシフト視聴(異なる時間での視聴)が許されてきた経緯を踏まえるならば、コンテンツを視聴する立場である消費者を置き去りにした非公開討論の場であるNexTV-F内部だけでは問題だ――。これが前回の記事の趣旨だった。

なぜ視聴者、あるいは消費者側の代表を含めた公開議論が必要と考えられるかは前回も記したとおり、「B-CASカード」や「コピーワンス(複製を1本のみ作成可能とするルール)」の運用で、放送事業者が一斉に画一的なルール運用をし始めた過去があるためである。

次ページ意見は真っ二つに割れている
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
『会社四季報』新春号を先取り!<br>波乱相場にも強い大健闘企業

企業業績の拡大に急ブレーキがかかっている。世界景気の減速や原燃料費・人件費の高騰が重荷だ。そうした逆風下での大健闘企業は? 東洋経済最新予想を基に、上方修正、最高益更新、連続増収増益など6ランキングで有望企業を一挙紹介。