地方の女は、東京の男と出会って大人になる 上京3年後の希(26歳)がレベルアップ?

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この前こっそり眞希子に相談したら、彼女も大学時代そう思った時期があったそうです。

子供が、反抗期を経て、大人になるような感覚と似ていて、自分を育ててくれたものを否定する時期、皆あるのでしょうか?

そんなとき、手っ取り早く、女は、東京の男の子と付き合うことで、東京を身近に感じることができるそうです。眞希子が言っていました。「上京直後、東京の男の子と付き合うことは、化粧水の入りをよくするために使うブースターのような役割」と。

角質に浸透しやすくするための導入液みたいな存在なのだそうです。すごいことを言うなと思いましたが、確かに、一理あります。

二階堂くんは、調布市の飛田給というところで生まれたそうです。私はまだ、行ったことがありませんが、どんなところなのでしょう?

彼が、お父さんのプリウスを時々借りて、車の中から見る東京は、また違った景色です。会社がある渋谷駅も、246から見ると、全然違います。幼少から東京で過ごした彼が教えてくれるナビゲートで、東京の街を見れば、きっと、もっといろんな世界を見れるはず。

二階堂くんと一緒だと、東京の街がすごく身近になって、ビクビクすることが少なくなりました。彼の好きな場所が私にとっても、近しい場所になって、彼の行きつけのレストランが、私にとっても親しい場所になりました。

挫折感を味わっても、新しい世界を知りたい

どんどん身近になる「東京」という無機質な存在

東京という無機質に感じる存在でも、東京の男の子をかませることで、彼を通すことで、ぐんと浸透できるというか、中まで覗けるようになるんです。

私、木綿のハンカチーフの歌詞のような女にはなりたくないんです。

都会で流行りのアクセサリーを知らないのに、「ダイヤも真珠もあなたのキスほどきらめくはずない」って初っ端から決めつけて、見ようとしないなんて。「バンビーナ」も、「ワイルドマジック」も知らなくて、疎外感を感じたこともあるけど、それでも、自分の世界の小ささを棚に上げて拒絶するよりは、挫折感を味わっても、一瞬悲しい思いをしてでも、ちゃんと新しい世界を知りたいと思っています。

就職して3年。

額面40万円と北海道の企業と比べたら破格の給与ですが、通帳には申し訳程度の貯金のみ。想像以上にたまらない貯金額は、そのまま東京での充実の証と思っています。言い訳ですけどね。

上京2年目で地元の恋人に別れを告げ、東京の恋人・二階堂と、新しい生活を歩き出した希。故郷に感じる劣等感や、恥じるような気持ちを持ちつつも、二階堂と付き合うことで、少しずつ東京の中へと浸透していっているよう。しかし、ディープに東京を感じるようになると、また別の新しい景色、新しい壁が見えて来るかもしれない・・・?

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