離職率と残業を調べ、就職先を絞り込もう!

「就職四季報 総合版」の見方と使い方<1>

離職率の高い企業には残業時間も長いことが多い(写真:MM4/PIXTA)

就活生のバイブルともいえる『就職四季報』には、全就活生を対象にした「総合版」、女子大生向けの「女子版」、中堅企業向け就活に絞った「優良・中堅企業版」の3種類がある。

現3年生(2017年卒)を対象にした『就職四季報』は、上述の3種類とも2016年1月25日に全国発売される予定だ。そこで今回から3回にわたり『就職四季報 総合版』を読む上でのポイントについて解説していく。

第1回目のテーマは「長く勤務できる会社かどうか」。長く勤務できる会社というのは、会社員にとって居心地のいい会社ということ。短期間に社員が大量に退職するようないわゆる「ブラック企業」とは対極にあるということだ。

3年後離職率のメドは3割

就職四季報プラスワンの過去記事はこちら

そもそも採用人数が多ければ多いほど入社しやすいことになる。これは大学受験と同じことだ。しかし、大量採用ということは、その裏に大量退職というケースも隠されているかもしれない。このため、単純に採用人数が多ければ多いほどいいということにはならない。

そこで、『就職四季報』でチェックすべきなのが「3年後離職率」。これは、3年前に入社した新卒者が3年間でどの程度辞めたのかを表す指標だ。まず「3年後離職率」の計算式を押さえておこう。これは――
(3年前入社者-直近4月の在籍者)÷(3年前入社者)×100、で算出される。

就職四季報2017年版は2016年1月25日に全国発売される。画像をクリックすると、アマゾンの予約・販売サイトにジャンプします

3年後離職率でチェックすべき基準は「3割超かどうか」。厚生労働省の職業安定業務統計によれば、就職してから3年間の離職率は大卒で3割といわれており、この3割を超える企業は注意が必要になる。仕事がきつい、パワハラがある、職場の人間関係が険悪といった要因が構造的に発生しているということだ。

ただ気をつけるべきは、仮に3年未満で退職してしまうと、「働く意欲に乏しい人」「根気のない人」などと評価されて、次の仕事を見つけるのが難しくなることが多い。逆に3年間きちんと勤務すれば、転職するにしても有利だ。

次ページ「3年後離職率」と「離職率」とは違う
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