就活時期の繰り下げに伴って、企業も学生も大きく翻弄された今年の就職活動。そんな過酷な就活戦線を乗り切った学生は、どんな企業に魅力を感じたのだろうか。
東洋経済オンラインは、2016年春に大学や大学院を卒業予定の学生を対象として、就職人気が高い「ベスト300社」の最新ランキングをお届けする。2016年卒・後半版としてまとめたもので、2016年卒・前半のランキングと比べて順位が大きく入れ替わっている企業も少なくない。
このランキングは、文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査をもとにしたものだ。同調査は、就職活動の前半と後半の年2回実施。調査対象者は、同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録している学生だ。今回掲載する2016年卒・後半版の調査は2015年4月13日から2015年9月30日までに実施された(調査の詳細は7ページ目を参照)。
今回のランキングには参考情報として2016年卒・前半調査や男女、文理系別の個別順位、2015年卒・後半の順位も併載した。2015年卒と2016年卒では環境が大きく違うため、単純比較は難しいことをあらかじめお伝えしておく。
2016年卒・後半ランキングで1位に輝いたのは全日本空輸(ANA)。同前半も2位と、きわめて就職ブランドの高い企業だ。もともと客室乗務員(CA)の人気が高いが、業容拡大に伴う募集人数の増加、待遇面の良さなどが定着している。総合事務・技術職、パイロット職など、募集職種にバリエーションがあることが奏功している。
より大手・人気企業に注目
2位にはJTBグループ、3位は三菱東京UFJ銀行が続いた。この3社は順位は違うが、前半ランキングと顔ぶれが変わっていない。それ以外にも上位の動向を見てみると、学生の企業選びの視点が前後半で変わらないだけでなく、後半に入って、より大手企業・人気企業に注目している様子が感じられる。
「通常、例年の後半ランキングでは、自身とのマッチングを見定めてきた足跡が感じられる社名が挙がるが、今年は売り手市場が強まったことで方向転換することなく、強気の姿勢も崩さず、8月からの大手企業の選考に突き進んでいったことが分かる」(文化放送キャリアパートナーズ)。
ランキングは、1ページあたり50社ずつ掲載しており、ぜひ300位までをご覧いただきたい。