「嘘も方便」で小論文…何を書けば受かる?

「根っこから考える」子どもが受かっている

(写真:tooru sasaki / PIXTA)

前回は写真を読み解く小論文問題を題材に、「寄り添う医療」として余命半年の高齢者にどう向き合うかという、やや実質的な話に踏み込んだ。ずいぶんと壮大な話だが、医師には大海原のように人々の心に寄り添う側面も必要であることが少しお分かりいただけたかと思う。

そしてもう一つ、今医療の世界で医療人として求められる資質がおぼろ気にでも見えてくると、入試で出題される難問も何とか解けそうだということもお分かりいただけるだろう。出題者が何ゆえにこの問を投げかけたのかが推理できれば、何ら怖くないのである。

「嘘も方便」をどう論じる?

さて今回は、今春杏林大学医学部2次試験で出題された小論文の問題で試してみよう。問いはずばり、「嘘も方便について論じなさい」。

私の教え子からの聞き取り情報なので、正確な問題文は不明だが、「嘘も方便」という成句について論じることがテーマであったようだ。どうだろう、皆さんならこのテーマをどう料理するか。

考えてみると、難しくはない。誰しもこの成句に関わる体験は豊富なはずだからだ。私の子ども時代を思い起こしても、「夜、口笛を吹くとヘビが来るよ」などと親から言われたものだ。では、ヘビに登場していただきましょうと口笛を吹いたところで、現れやしない。昔の人はそうして、他人様に迷惑をかけないよう配慮する心配りを持つていたのである。

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