弁護士・コンサルが、幼稚園児に負けた日 ムダな会議がなくならない本当の理由

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 女と男はなぜすれ違うのか? なぜ話が合わないのか? あの人はいったい何を考えているのか? どうしてあんなことを言ったのか? この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。

 

「マシュマロチャレンジ」を知ってますか?

「マシュマロチャレンジ」というユニークなワークショップがあります。会社の研修などでもよく登場するので、やったことがある人もいるかもしれません。

簡単にルールを説明すると、4人ずつのチームで、20本のスパゲッティと、90センチずつのテープとひもで自立する建造物を作り、そのいちばん上にマシュマロを乗せます。制限時間内で、できるだけ高い建造物を作ったチームが勝ち、というルール。

大人も子どもも無理なく行えるとてもシンプルなワークなのですが、やってみるとこれがなかなか難しいのです。

作業が始まると、たいていは仕事の要領で、メンバーで条件を整理して話し合い、簡単な設計図を描いて方針を決め、おぼつかない手つきでなんとか塔を作ります。そして、時間ぎりぎり最後になって、頂上にマシュマロを置くと、残念、たいていの塔はマシュマロの重みで倒れてしまう、というわけです。

世界中で行われているこのワーク、実は幼稚園児のほうがコンサルタントや弁護士よりもいい成績を収めるそうです。なぜでしょう? それは園児たちがとにかくマシュマロを使って「試す」から。

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